第一弾!ラブドールにまつわる物語!

今のラブドールはとてもリアルでキレイで、多くの人に知られ、特に男性の場合は多いです。科学技術のおかげです。昔はダッチワイフ、縫いぐるみドール、エアドールなどが普通です。顔とかはとても不自然に見えます。とてもおもちゃぽくて、夜の時にあったら、人ではなく、幽霊とかに思わせることが多くてかなり驚かれます。その時はドールが多くの人に知られませんでした。普通にあった場合は見たことがないので最初は驚いたでしょう。また、ホラー映画、ドラマ、アニメなどもよくドールを使っていたので、人々にあまりいい印象を残りませんでした。

ラブドール

 以下はネットでの掲示板からみた物語です。ちょっと怖いですので、もし、苦手な方はオフしてください。

 友人のフリーライターから聞いた話です。友人がリアルドール会社に取材に行ったときのことです。その会社は郊外にあり、小さな町工場といった感じだったそうです。受付というか、応接室というか、まあ、来客対応用のスペースに、とてもリアルな人形がスタッフチェアに座っていました。
 友人が「これが見本ですか」と、その人形に触ろうとしたところ、
 会社の人は、ちょっと慌て気味に「見本ではなく、会社のマスコットなんです。触ってもかまいませんが、手荒には扱わないでくださいね」。
 友人は変なことを言うなと思いましたが、1体が数十万円する高いものだし、それだけ人形に愛着があるのだな、と思い、また手を伸ばそうとすると、
「あ、あの、できれば、声をかけてあげてください」
 友人が「え?」と振り向くと、
「普通、女性に接するとき、いきなり触る人はいないでしょう?」

ラブドール

その後、製造過程を見学し、ほぼ取材も終え、友人とカメラマンは会社の人と、近所の小料理屋で接待を受けていました。友人は、人形にまつわるなにか不思議な話があるような気がするので、会社の人をガンガンと呑ませたそうです。その上で、「なにか、不思議な話とかありますか?」ベロベロに酔った会社の人は「ないしょですよ」と何度も念押ししてから語り始めました。

ラブドール


 3年くらい前でしたかね。
 お客様から「結婚するので、この娘を処分したい。しかし、ゴミのように扱うのはしのびない。貴社で余生を過ごさせてあげてください」という手紙と共に、弊社のドールが返されてきたんですよ。
 箱を開けてみたら、確かにうちのドールなんです。
 でも、なんか違うんですよ。メイクとかカツラの問題じゃないんです。
 顔というか‥‥‥ 骨格そのものが違っているんですね。
 その時、うちの開発主任が、ああ、そのタイプのドール原型担当者だったんですが、
「懐かしいな、XXX型じゃないか」と見たら、無言になっちゃったんです。
 問いつめたら、「これ、XXX型だよ。間違いない。でも、ヘッド(頭部)の造形がちょっと違うんだよ」と。なんだろうねという話になったんですが、とりあえずは、そのドールをもう一度箱にしまって倉庫に置いておいたんです。
 次の日、倉庫の中がね‥‥‥積み上げられた段ボールがグジャグジャになっていて。泥棒かイタズラかわかりませんが、火でもつけられちゃたまらないんで、速攻で警報装置をとりつけたんです。
 でも、また、次の日、段ボールが散乱しちゃっていて‥‥‥新しいラックを購入して、紐で縛ってみたりしたんですけど、駄目なんです。

ラブドール


 1週間ぐらい経ってから、ドールを送り返してきた人から電話があったんですよ。
「ちゃんと保管してないでしょう。うちの小娘が夢に出てきましたよ」って苦情です。なんか、ゾッとしましてね。隣の県の、人形寺っていうんですか? 人形供養やっているお寺さんに、そのドールをもっていったんです。こんなの初めてでしたよ。最初、住職さんはまともに相手をしてくれなかったんですね。だけど、段ボールを持ち込んだら、「アッ」といって黙り込んじゃって。
 我々がドールを出したら、住職さんはドールとジッと見つめ合った後、お経を読んでくれまして。お経の後、私たちがまた段ボールに入れようとしたら「ああ! いかん、いかん!」って。
 その後、住職さんにお話しを聞いたら、
「その人形には、御霊が入っておる。前の持ち主が大切にしたのであろう。その愛着ぶりを羨ましがった女の霊がな、人形の中に入ってしまっているのじゃ。申し訳ないが、わしの法力ではなんともできぬ。ただ、悪さをするような霊ではないから、あんた方の会社に置いてあげなさい」
 以来、うちのマスコットとして置いてあるんです。
 ‥‥‥そう、あのドールですよ。応接室の。

ラブドール


 【後日談】
 カメラマンさんは、応接室のドールの写真も何枚か撮っていましたが、
バストアップ以上のものには、青白い蛍が無数に飛び交っているので、雑誌には使えなかったということです。