人工知能を搭載するラブドールは不気味になるって?

 「世界一精巧なラブドール」を約20年間つくってきた会社は、VRシステム「Oculus Rift」のインターフェイスや、自宅にいないときもドールとやり取りできるアプリを開発しているそうだ。また、リアルな人工知能ロボットヘッドも開発中で、既存のリアルドール胴体に装着が可能だという。
The New York Times』紙の記事によると、Abyss Creations社のマット・マクマレン最高経営責任者(CEO)は、人工知能ロボットヘッドの開発のため、Hanson Robotics社からロボット工学の優秀な技術者を引き抜いたという。Hanson社は、実物にそっくりなアニマトロニクスの頭部を開発する企業だ。
さらに、Abyss Creations社は現在、VR用ヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」のインターフェイスと、自宅にいないときもドールとやり取りをできるアプリに取り組んでいる。
動画には「シリコン製のヌード」画像が多数含まれるため、閲覧にはくれぐれもご用心。
マクマレンCEOは、1996年からこれまでの間に数えられないほどの数量のリアルドールを販売してきたと語る。彼は、リアルな人形に20年あまり取り組んできた経験から、不気味の谷現象のことをよく理解しており、新たに開発するリアルな人形はこの谷に落ちないようにするつもりだ。
「最高の人形ではあっても、それが人形だということはわかる必要があります」とマクマレンCEOは語る。「スーパーリアリズムから十分に距離を取ることで、安全な領域にとどまることができると考えています」
この記事を見たあと、私は未来にラブドールがどんなあり方で現れるのかを期待するようになった代わりに、上記に書かれている不気味の谷現象という科学分野にしかよく使われてない用語に不安を感じた。ラブドールをさらに知能にさせることは元々人間により良いサービスをもたらすためなんだけど、また人間が安危の意識を持つのは当たり前のことなので、実に矛盾な生物であるね。
要するに、人類社会は必ず科学技術先進の社会、誰も予知できない社会に踏み込むもので、未来への恐怖感とか、不安感とかを抱えても、何ら役に立たないんだ。一体未来にどうなるかは運を天に任せるしかないものだ。