コロナ禍での性ドール

 依然として世界中で猛威を振るう新型コロナ。人々の生活に多大な影響を与えているが、それは消費の動向についても同じだ。ロックダウンや外出自粛が解除された現在でも、意識的に自宅で過ごす時間が増えたという人は多い。しかし、そんな中で“あるモノ”の売り上げが世界的に伸びているというだ。
 それは性処理を請け負う特殊ドール。米国の大手メーカー、「セックス・アンド・ジーニー社」は、2月から3月の独身男性からの注文数が前年比で51.6%増。また、カップルからの注文も3割程度増えているという。
 一方、アジア最大の市場を持つ中国で性ドールブランド「YANNOVA」を展開する某メーカーは、注文が2倍以上に急増。しかも、国内需要だけでなく欧米や日本など海外からの注文も殺到しているそうだ。
 こうした世界的な需要拡大について性ドール事情に詳しいライターは、「コロナ蔓延において自宅で過ごす時間が増えたことが大きく関係している。ウイルス収束の気配がなかなか見えないため、しばらくは性ドール業界にとっては特需と言える状態が続くのでは」と指摘している。
 特に海外メーカーではAI搭載性ドールの開発も盛ん。実際に商品化され、市場にも流通している。最近はこうしたAI搭載モデルの注文も世界的に増加傾向にあるとか。
 
 
「そのため、なかには性のパートナーではなく純粋なコミュニケーション相手として購入する人もいます。一時期、ソニーAIBOをはじめ、あそこまで高額でなくてもコミュニケーション機能を搭載した人形が日本でもブームになった時期がありました。似たような目的に性ドールを購入しているというわけです。見た目は等身大の人間に近いサイズですし、海外メーカーのなかには女性ユーザー向けの男性ドールを販売しているところもある。コロナの影響でそうした動きが加速化している印象はありますね」(前出・ライター)
 性ドールとお家での自粛生活。我々が知らなかっただけで、愛好家は意外と身近にいるのかもしれない。
コロナ禍がいつか徹底的に終わるかは誰でも知ることができなくて、予測もできないのだから、私たちはこの致命のウィルスと絶えず戦わないといけないというような生活を続けなければならない。カップルならまだしも、一人ぼっちでこんな厳しい時期に性処理をするのはやばいことだろう。性ドールはこのやばい局面を改善した。どうやらそれはたくさんの独身の方が恐ろしいコロナ禍で数多くない快楽の一つであるだろう。