ラブドールの肌

今回のテーマは「ラブドールの肌」です。


現在
ラブドールの素材は､シリコンやTPEです。
以前はウレタンなんかもありましたね(正確にはポリウレタン)

という事は
「ラブドールの肌」とは
シリコンもしくはTPEとなりますね。

シリコン(シリコン樹脂)や
TPE(エストラマー樹脂)のような樹脂素材は
2007年以前まで

フィギュアの素材であるPVC
(ポリ塩化ビニル)のように

可塑剤として
人体に有害な成分《フタル酸》
が含まれていました。

＊可塑剤とは・・・
樹脂系の素材を柔らかく加工しやすくする為に配合される薬品の事です


その後､2008年頃から
世界的な規制によって､可塑剤の成分が《非フタル酸》になり

ラブドール等のような
直接人体に触れる製品の場合でも､

安心安全な素材になりました。


更にリアルメイク加工が施されるようになると
ブリードの吐出も激減して､肌の触り心地も格段に良くなりました。


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TPEドールのメンテナンスとして

ベビーオイルを塗って
ブリードとして吐出した油分を補う。

という方法を取っている方がいらっしゃいますが､

《ブリード》=可塑剤の成分は主に、
酸とアルコールから合成されるエステル化合物です。

なので､科学反応により染み出したブリードは､ベビーオイルとは成分が全く別物です。

しかも､
可塑剤の染み出しにより硬化してしまった素材は

表面に同成分を塗ったとしても染み込む事はありません！
(科学反応ですからね☝)

TPEドールにベビーオイルを塗ると､手触りが良くなる気がするのは
肌表面に付いた微細な傷にベビーオイルが入り込んで､滑らかになるからでしょうね。

あくまでも表面保護という事になります。

しかし､
樹脂系素材の表面に油分があると
割れや裂けの劣化を速めます。
拭き取るほうが良いでしょう。

結局､TPEは
オイルを塗っても塗らなくても
劣化の速い素材です。
気休めになるのならオイルメンテも有り！だと思います！

それがドールへの愛情であり､コミュニケーションにもなりますよね！(結局は大事にする気持ち)

話を戻します。

最近はTPEドールにも､リアルメイク加工が施せるようになってきましたよね！
これは驚きです😲

＊柔らかく伸びる素材に塗装を定着させるのは､難易度が高い技術なのです☝


無塗装や無加工のシリコン肌は
モチモチしていますがベタつきが強いです。

それと比べて
リアルメイク加工されたシリコン肌は

少量のベビーパウダーを塗ると､手触りが人間の肌のようにスベスベで心地良くなります。

凄い事ですね！

でも､
日々の着替えによる擦れや
触った時の爪等による微細な肌の傷は
人間のようには再生しません❗

やがて僅かな傷からブリードが染み出して
リアルメイクも剥がれていきます。

だから
ドールとはいえども､人間の女性を扱うように優しく慎重に接する事が

永くドールとお付き合いする為の礼儀なのではないでしょうか？