バキバキのドⅯ童貞とドS嬢王様が1週間同棲生活

僕の名前はジンジ。
ちょっぴりドMの普通の大学生だ。
実は今日から、僕の生活に変化が訪れるのだ。それは・・・。
アミ:遅い!
ジンジ:すいません、遅くなりました!
アミ:本当、使えないやつね。どこの豚に育てられたのかしら?
あ、この人は間宮アミ。なんと僕は今日からこの人と同棲をするのだ。
まあ、同棲といっても、ただのサークルの罰ゲームなんだけど・・
アミ:あ!!?なんでバニラアイス!?抹茶だって言ったじゃん!
ジンジ:あ、ごめんなさい・・
アミ:はあ、本当、クソ童貞は使えないわね・・
ジンジ:ごめなさい、ごめなさい。

ラブドール

これで皆もわかっただろう。
これは罰ゲームなんかじゃない・・
これは、ご褒美だ!僕今叱られてる!
ああ。まさか憧れのアミさんと同棲できるなんて、素敵だなあ・・うっとり。
アミ:ちょっと、手が空いてるなら、さっさとご飯でも作りなさいよ!
ジンジ:はーい!
罰ゲームの期限は1週間。でもこんな生活なら、1年だって耐えられる!
ジンジ:お待たせしました!
アミ:はあ、やっと出来たのね。全く、こんなスッとろい奴と同棲だなんて・・本当に最悪だわ・・あ、あれ?(アミが倒れました)
ジンジ:ん?どうかしま・・アミさん!?
アミ:う、うーん・・
ジンジ:あ、起きました?アミさん、風邪ひいてたんですね。
アミ:こ、これ・・
ジンジ:とりあえず今日は、もう寝ちゃってください。看病しときますんで。
アミ:・・・
次の日。熱は少し下がったけど、まだ咳が酷い。

ラブドール

アミ:ゴホッ!ゴホッ!
だからおかゆでも作ろうかと思っていたんだけど・・・ピンポーン!
誰だろう、こんな時に。ガチャ、はい?
タツヤ:おい、ここにアミいんだろ。
ジンジ:え?
タツヤ:いいからアミを出せって言ってんだ!
バタン!
ジンジ:ちょ、ちょっと待っててください!
タツヤ:あ、オイ!!
ジンジ:やれやれ、何だったんだ?アミさん、なんか大きな男の人が・・
アミ:タツヤだわ。
ジンジ:タツヤ?
アミ:ただの元カレよ。性格を直せとかウルサイから別れてやったの。つーか、身体目当てだったくせに彼氏ヅラとかしないでほしいわ。
ジンジ:うーん・・・分かりました、僕に任してください。
アミ:え?ちょ、ちょっと?

ラブドール

ジンジ:お待たせしました。
タツヤ:オイ、アミだせっつったろ!
ジンジ:その前に聞かせてください。アミさんに会いたいってどうしですか?
タツヤ:んなの決まってんだろうが!あのクソ生意気な女のツラ、殴らねえと気がすまねえからだ!!
ジンジ:わかりました。なら、帰ってください。
タツヤ:ああ!?
ジンジ:僕はあなたが嫌いです。だから、今すぐに僕の目の前から消えてください。
タツヤ:テメェ・・ふざけやがって!!
アミ:アイツ、遅いわね・・
ジンジ:戻りました!
アミ:ちょっと、遅い・・どうしたの!?
ジンジ:いやあ、痛かったんですよ。沢山殴られました。でもまあ、僕はドMだから効かないんで。あっちが先に音を上げましたよ。
アミ:アンタ。
ジンジ:タツヤさんはもうアミさんに近づかないそうです。安心してください。
アミ:・・・フン!どうせ・・あんたも私の体が目当てなんでしょ。
ジンジ:え?ああ・・大丈夫ですよ。僕、童貞捨てる気ないんで。
アミ:え?
ジンジ:だって、卒業しちゃったらもうアミさんに童貞って呼ばれないじゃないですか
アミ:・・・
ジンジ:それに僕はアミさんのことが好きだけど、何よりもあなたのいつもの姿が好きなんですよ。だから早く元気になって、いつものアミさんに戻ってください、ね。
アミ:・・・はあ。
ジンジ:あ、まだ起きたら・・
アミ:変態ね・・アンタ
ジンジ:あ・・

ラブドール

それから最終日まで、特に何事もなく看病を続けた結果。アミさんはすっかり元気になった。
アミ:ジンジ、さっさとしなさい!
ジンジ:あ、はい!
そして僕は、なんとアミさんから半ば強制的に恋人にさせられた。
しかし恋人になっても、荷物を持たされたり、罵倒されたり、あの日々と特に何も変わらない。
だが、それがいいのだ。
相変わらずのドSっぷりだけど・・それでも僕は充実している。
だから言ったろう?ご褒美だって。